正暦2(991)年の創建で、本尊は延命地蔵菩薩立像です。

「お地蔵さんのお寺」と親しまれ、節分行事や壬生大念仏狂言、厄除け等で信仰を集めてきました。

 

文久3(1863)年、結成当初の新選組が壬生に屯所を置き、当寺を兵法調練場としていたことから「新選組ゆかりのお寺」としても知られます。

境内の「壬生塚」には、新選組局長・近藤勇の胸像と遺髪塔、隊士のお墓や新選組顕彰碑などが建っています。

また、正門北側には、今も八木邸と旧前川邸(土日のみ一部公開)という、新選組屯所跡が現存します。

 

【 住 所 】   京都市中京区壬生梛ノ宮町31(京都市バス「壬生寺道」下車、徒歩約3分) 

【電話番号】  075- 841-3381

壬生寺 公式ホームページ



【新選組逸話】

新選組の隊服として知られる「浅葱色のダンダラ羽織」。

大丸呉服店(現在の大丸百貨店)に20着発注した記録が残っているが、代金はまだ支払われていないらしい。

 


一番隊組長・沖田総司が、境内で子供を集めて遊んでいた。

また、近藤局長をはじめ、隊士たちが壬生狂言を観賞した。



新選組が相撲興行を壬生寺で企画し、寺の放生池の魚やスッポンを採って料理し、力士に振る舞った。


毎月4と9のつく日を訓練日とし、禁じられていた馬で乗り入れ、稽古をしていた。

訓練では、全ての門を閉じ、参拝者を締め出して大砲を打ち続けた。

大砲二門は、京都守護職の会津藩より得た。

寺は、毎月24日が本尊・地蔵菩薩の縁日にあたるため、訓練を25日に日延べするよう新選組に申し出ていた。



【主な年間行事】

修 正 会

1月1日~3日

貫主(住職)以下、寺内僧侶がご本尊に一年の天下泰平、風雨順時などを祈念します。2日は交通安全祈祷会、3日は写経会も併せて行われます。


節分会厄除大法会

2月2日~4日 

京の年中行事の一つに数えられる壬生寺の厄除け節分会は、白河天皇の発願によって始められ、900年余もの永い伝統があります。

当寺は各社寺の中でも、京都の裏鬼門(南西)に位置し、京都の節分鬼門詣りの一端を往古より担っています。

期間中は各地より参詣する老若男女で、境内は大層賑わいます。

 

〇2月2日(水)/前日

厄除け祈祷会 山伏の大護摩祈祷 昇殿特別祈祷 厄除け鬼払い壬生狂言「節分」上演

 

〇3日(木)/当日

厄除け祈祷会 昇殿特別祈祷 厄除け鬼払い壬生狂言「節分」上演

 

〇4日(金)/後日

厄除け祈祷会


壬生寺 春季特別公開

2023年4月29日(土・祝)~5月7日(日)10:00~16:00受付終了

通常非公開の本堂や庭園などが特別公開されます。

本堂には本尊 地蔵菩薩立像(重要文化財)が安置されています。

旧本尊は日本の仏像彫刻に多大な影響を与えた平安時代の仏師 定朝作とされるものでしたが、火災によって焼失しました。

 

本公開では修復図面などを元に3年がかりで復元された縄目地蔵尊像(延命地蔵菩薩像)が公開される他、特徴的な石組みと新緑が美しい庭園(京都市指定登録文化財)、寺宝が公開されます。2023年は新選組が結成され160年の節目を迎えることから、刀剣・和泉守兼定や新選組関連文書等、新選組関連の品々も特別展示されます。


新選組隊士等 慰霊供養祭

7月16日 

この日は祇園祭の宵山で、池田屋騒動が起こった日。これをトして、勤皇と佐幕の両志士を供養し、郷土の平安を祈る法要が行われます。一般焼香、尺八・武術の奉納などあります。

 

【以下、2022年の情報です】当日の様子はコチラからご覧いただけます

感染対策の為、13:30から壬生塚での法要のみ厳修され、聖護院門跡と金戒光明寺の僧侶も出仕予定です。


盂蘭盆 万灯供養会

8月9日~16日 

9日の「精霊迎え」から16日の「精霊送り」まで、毎晩、本堂前に千灯以上が奉納されます。9日と16日には鉦鼓・太鼓・笛・囃子にあわせて踊る、六斎念仏の奉納もあります。


壬生狂言公開

2月2日・3日 / 4月29日~5月5日 / 10月の連休の3日間

700年余り前、壬生寺を大いに興隆した円覚上人が始めた「大念佛会」を始まりとし、「壬生さんのカンデンデン」と、京の庶民大衆に親しまれてきたものです。



除夜の鐘撞き

12月31日

23時30分から 。第一打は貫主がつき、残りを参詣者が数名につき1打、つくことができます。 

当日は23時開門、翌1時閉門予定です。